富山県入善町横山の沖合で進められている洋上風力発電事業で、全3基の風車が3日までに海上に据え付けられた。同日、海岸にはカメラを持った住民らが詰めかけ、青空をバックに海と白い風車が織りなす爽快なパノラマに歓声を上げた。
風車は海面からの高さが152メートル、羽根が回転する円の直径は133メートル。世界最大級の作業船「SEP船」を使って4月から風車の設置工事が行われてきた。ボルトの締め付け作業を行った後、船は4日以降七尾港(石川県)に戻る。風車の性能検証などを経て9月の運転開始を予定している。
洋上風力発電事業はウェンティ・ジャパン(秋田市)などが出資する「入善マリンウィンド合同会社」(入善町)が運営主体となり、清水建設(東京)が建設を担う。総事業費は約60億円。風車1基の出力は3千キロワット級。