富山県の小矢部市指定無形民俗文化財の「津沢夜高あんどん祭」は2日、同市津沢地区中心部で始まり、4年ぶりにきらびやかな大中小全21基のあんどんが練り回った。大あんどんによる「ぶつかり合い」で盛り上がりが最高潮に達し、街は活気に包まれた。3日まで。

 雨が降る中、午後7時ごろから各町で練り回しがスタート。担い手たちが太鼓や笛の音に合わせて「ヨイヤサー、ヨイヤサー」と勇ましい声を上げ、あんどんを引いた。

 ぶつかり合いでは、最大で高さ約7メートル、長さ約12メートルの大あんどんが激突。飾りの「つりもの」を壊し合い、見物客から歓声が上がった。

 祭りは市の三大祭りの一つで、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈る伝統行事。3日も同7時から練り回し、同9時からぶつかり合いがある。