YKKは、廃棄された植物性食用油を再利用した染色用薬剤を、ベトナム・ハナム工場でのファスナー製造工程に採用した。石油由来の化学物質の使用を抑え、持続可能な社会の実現に貢献する。
ファスナーの染色工程では、植物性食用油を原料とした薬剤を染料に添加し、染色を早めたり、色合いを濃くしたりする。
YKKが導入したのは、イタリアの薬品製造業者ERCA社が開発した染色用薬剤「REVECOL」。家庭や飲食店などで廃棄された植物性食用油を再利用している。染色効率も高く、従来の薬剤に比べて使用量を20~30%削減できる。
米アウトドア用品大手パタゴニアから製品を紹介され、導入を決めた。今秋までにベトナム・ホーチミン近郊のニョンチャック工場でもこの薬剤を採用する見通し。