富山県の砺波駅構内と駅周辺の活性化につなげる「砺波駅にぎわい市」が28日、同駅の砺波市コミュニティプラザで開かれた。鉄道模型のジオラマや県内外で撮影された車両の写真が展示され、鉄道愛好家や利用者が楽しんだ。
2014年度から毎年開いてきたが、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。砺波市観光協会が主催し、加越線資料保存会が協力した。
同保存会の村田伸夫会長らが150分の1サイズの鉄道模型のジオラマを作製。精巧な建物や駅舎の周りを、かつて県内を運行したトワイライトエクスプレスや特急サンダーバードなどが走った。村田会長が撮影したJR城端線の車両や検査専用車「ドクターイエロー」などの写真も並べた。
城端線に関する資料も展示し、1980年ごろに砺波市のチューリップを中心に城端線が「常花(じょうはな)線」として各駅に花を植えた取り組みなどを紹介した。
駅のホームでは、砺波駅始発の城端・氷見線の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称・べるもんた)」を会員らが手を振って見送った。