ヤクルト本社(東京)の子会社で、乳酸菌飲料を中心に扱う富山ヤクルト販売は6月12日、本社を富山市東流杉から同市鍋田の新社屋に移す。

 配送や通勤の利便性を考慮し、国道8号や県道富山環状線など幹線道路へのアクセスが良く、あいの風とやま鉄道新富山口駅に近い場所を選んだ。

 事務所は鉄骨造り2階建て延べ約1400平方メートルで、平屋建ての倉庫を併設。敷地面積は約3100平方メートル。スーパーや病院、自動販売機などの商品を配送する。多くの車両が行き交うため、広い駐車スペースを確保した。

 同社は1956年設立。県内全域と新潟県の一部を事業エリアにしている。役員・社員約70人、スタッフは約250人。販売拠点は26カ所ある。

社長に渡辺氏 「乳酸菌の価値伝える」

 富山ヤクルト販売の社長に渡辺敏樹氏(56)が就任した。19日付。前社長の本多悦夫氏は相談役となった。

 渡辺氏は1990年、ヤクルト本社に入社。4月に中日本支店部長から富山ヤクルト販売へ出向した。

 23日、就任あいさつで北日本新聞社を訪れた渡辺氏は「年代を問わずおなかに乳酸菌を入れることがいかに価値あることかを伝え、富山の皆さんの健康に役立ちたい」と述べた。本多相談役、志田浩常務が同行した。