5月に富山県南砺市で開かれる福野夜高祭で、4年ぶりに有料休憩所「夜高茶屋」が設けられることになった。同市福野着地型観光検討委員会(柴田昌尚委員長)が祭り最終日の2日、同市福野の上町銀座会駐車場に設け、利用者に勇壮な夜高行燈(あんどん)の「引き合い」を間近で安全に楽しんでもらう。4月10日は同市商工会館で、同委員会のメンバーが夜高茶屋で提供する弁当を披露した。

 祭りは5月1、2の両日開かれる。夜高茶屋は新型コロナの影響でこの3年間は設置していなかったが、今年は100席を設け、弁当とドリンクを用意して法被を貸し出す。弁当にはドジョウのかば焼き、さばずしなど地元ゆかりの品を盛り込む。茶屋では夜高太鼓保存会や福野民謡会の演奏が披露されるほか、利用者限定のガイドツアーも企画している。

 南砺市福野着地型観光検討委員会は、同市福野地域の観光活性化に取り組む有志で組織している。上町銀座会駐車場は7町の行燈が勢ぞろいする通称「銀行四ツ角」に近いメインストリート沿いにある。2日は「引き合い」と呼ばれるけんかもあり、祭りのムードは最高潮に達する。柴田委員長は「茶屋の存在を広くPRしたい」と話している。

 料金は弁当やドリンク代などを含め、3千円(税込み)。予約が必要で、4月24日まで受け付ける。問い合わせは市商工会福野事務所、電話0763(22)2536(平日のみ)。