足首ウォーマーやレッグウォーマーを製造販売するジェイ・エス(東京、嶋田武史社長)は、城端絹製造の松井機業(南砺市、松井文一社長)と協業し、伝統絹と高級コットン生地を使用した「JOHANAS(ヨハナス)足首ウォーマー」を作った。6月に発売する。

 ジェイ・エスは「イオンドクター」というブランドで、天然素材を用いたウォーマーを販売。中綿に天然鉱物粉末を吸着させ、その輻射(ふくしゃ)熱を生かして体をじんわりと温める。もともとリンパ節を切除した乳がん患者の冷え防止用として考案。締め付け感のない独自の構造で体にも優しく、芸能界やスポーツ界でも愛用者が増えているという。

 今回開発した足首ウォーマーは丈約12センチのフリーサイズ。たて糸に城端絹、よこ糸にシーアイランド綿を使った生地を用いた。染色の原料は、ピンクと紫がそれぞれ城端で栽培されたシクラメンとブルーベリー、黄色が庄川ユズと地元産にこだわった。

 高岡市出身の嶋田社長は古里の素材を生かしたものづくりをするに当たって、城端絹の伝統を守る松井機業に着目。昨年から商品開発を進めてきた。商品企画担当のジェイ・エスの藤村香奈さんは「肌触りが良く高級感のある商品に仕上がった」、松井機業の松井紀子さんは「今回のコラボで城端絹の良さをさらに発信できれば」と話す。

 価格は1万円前後の予定。インターネットのほか、松井機業で販売する。