富山市は、廃止を決めている奥田寿町の市営集合住宅「奥田団地」について、商店主らの組合が管理するアーケード部分を買い取った上で解体する。26日、団地で組合役員らに補償内容を説明した。
アーケードは長さ約270メートル、幅約4メートルで、1992年に奥田ビル商栄会が設置し、修繕を重ねながら維持してきた。商栄会の資産に当たり、同会役員によると、市が提示した補償額は約2900万円。市への引き渡しの時期は未定。防犯面と安全面を踏まえ、引き渡し後は市が団地の解体までアーケードの維持管理を担う方針で、照明の点灯も継続される見通し。