富山県西部を食の力で盛り上げようと、「ブランド御膳」を提供する取り組みが24日、高岡市内の飲食店でスタートする。実行委員会が定めた県西部産の食材を一定使い、参加店ごとに特色ある御膳を客に楽しんでもらう趣向だ。御膳の完成披露会が23日、高岡商工ビルであり、関係者が試食した。

 高岡市と高岡商工会議所、JA高岡でつくる「高岡食のブランド推進実行委員会」が、高岡を中心とする県西部の食文化や歴史を発信しようと企画した。実行委は高岡育ちのブランド牛「越中万葉牛」や氷見うどん、シロエビなど計75品目の食材を設定。参加店はその中から選んでブランド御膳に仕上げる。

 メニューは「加賀前田御膳~加賀百万石の台所 高岡~」と共通名を用いる。「利長」(7千円以上)、「治脩(はるなが)」(5千円)、「永姫」(2千円)と値段や内容別に3種類定めた。スタートする24日は、同市の「商工レストラン松楓(しょうふう)」と「海鮮問屋 柿の匠」で予約受け付けを始める。今後、提供店を増やしていくという。

 完成披露会には角田悠紀市長や塩谷雄一会頭、観光事業者ら12人が出席。五箇山豆腐や昆布締め、ブリの塩麹(こうじ)焼きなどが味わえる同レストランの御膳を試食した。実行委の竹田光宏会長は「海と山が近く新鮮な食材が多いことはアピールになる。呉西が連携し、地域の素晴らしい食材に光を当てていきたい」と話した。