全農富山県本部は20日、繁殖用の和牛2頭を、富山市東福沢(大山)の中央農業高校に贈った。同校の畜産実習に活用するとともに、全国の高校生が肉牛の肉質などを競う大会「和牛甲子園」での入賞を目指す。

 2頭は生後8~9カ月の雌牛。血統から成長が早く、脂肪の質が良い子牛を産むと期待されるという。7月ごろに種付けして産まれた子牛を同校の生徒らで育て、2026年大会の開催地である東京食肉市場へ出荷する。

 同校で贈呈式があり、全農県本部の細田勝二運営委員会長と2頭を繁殖した畜産農家「カシワファーム」の柏泰誠代表が、荻布佳子県教育長と生物生産科の眞山涼風さんに血統書を手渡した。

 同校は和牛甲子園に毎年出場しているが、入賞経験はない。眞山さんは「大切に育てて、入賞を果たして恩返しする」と意気込んだ。