富山県南砺市上平地域で有機米栽培の実証実験に取り組む南砺市と五箇山農業公社は、日の出屋製菓産業(同市田中・福光、川合声一会長)と協力し、昨年収穫した自然農法米のコシヒカリ約420キロを使い、団子とせんべいを商品化した。
「五箇山米プロジェクト」と銘打った実証実験で、高付加価値のある有機米を全国展開するのが狙い。2025年までに農林水産省が定める「有機JAS認証」の取得を目指している。将来的な商品展開を見据え、今回、農薬や化学肥料を用いない自然農法で栽培したコメでせんべいと団子を作り、試売することにした。日の出屋製菓産業の主力商品「しろえびせんべい」、地元産のみそで味付けした「五箇山味噌(みそ)団子」として売り出し、今後の商品開発に生かす。
15日に市役所で試食会があり、田中幹夫市長と日の出屋製菓産業の川合洋平専務、五箇山農業公社の堂前光宏事務局長らが出席。市長は「コメとみその香りが広がっておいしい」と太鼓判を押した。
千セット限定の「自然農法米使用 しろえびせんべい」(648円)は同社直営店、2千本限定の「五箇山味噌団子」(150円)はささら屋福光本店で販売する。