富山県の魚津市内の海岸で15日、今年5回目の上位(春型)蜃気楼(しんきろう)が観測された。魚津埋没林博物館が5段階(A~E)で示す規模は今年初のCランクとなり、富山や射水、黒部の各方面で風景の変化を肉眼で確認できた。

 午前10時50分ごろ、黒部市生地の護岸にEランクの伸びが見られ、約30分後には富山火力発電所や新湊大橋などでDランクの変化が見られた。次第に見え方が明瞭になり、午後1時20分ごろ、Cランクに変わった。

 富山市方面では富山市民球場の照明6基が約2倍の高さに伸び上がり、市街地に広がる建物も伸びて見えた。