富山県南砺市福光の発酵料理研究家、中川裕子さん(49)が、こうじを使ったスパイス調味料を考案した。フリーズドライにしたこうじに各種スパイスを加えた商品で、肉や魚料理などに手軽に使える。28日にクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で先行販売を始めた。

 一昨年に市が開催した「なんと!ビジネスプランコンテスト」で中川さんがアイデアを発表し、約2年かけ、地元の石黒種麹店の協力を得て商品化した。「ニワスパ」と名付け、「ナント塩こうじパウダー」や「台湾風魯肉飯(ルーローハン)パウダー」「フランス風お魚パウダー」など5種類がある。

 28日は市役所で田中幹夫市長がニワスパを使った魯肉飯を試食。「発酵食の文化が息づく南砺をPRできる」と太鼓判を押した。中川さんは「こうじやスパイスで肉が軟らかくなり、肉や魚の臭みを消す効果がある。アウトドアでも使ってほしい」と話した。

 先行販売の価格は寄付分を含め3袋5千円から。5月1日から行う一般発売の価格は1袋864円(税込み)。