南砺市平中学校(野村由佳里校長)の2年生14人は20日、同校で古里の五箇山を魅力ある地域にしようと考えた案を田中幹夫市長に提言した。特産の赤カブのゆるキャラ化、合掌造り家屋を使ったプロジェクションマッピングなど多彩なアイデアが出た。(開田直人)
総合的な学習の一環で、平中学校の生徒に地域に住み続けたいかアンケートで尋ねた。地元の人にあればいいと思うものを聞き取り、自分たちが長く住むために必要な観点からアイデアを練った。
この日は市長や松本謙一市教育長らを前に、生徒が順に提言を発表。赤カブをPRするゆるキャラを考案したグループはキャラを「あかぶー」と名付け、制作したマスコットを紹介した。
合掌造り家屋に映像を投影してカラフルに彩るプロジェクションマッピング、大量の泡を発生させてその中で踊る「泡パーティー」など若い人に人気のイベントで観光振興を図る案も発表。伝統の獅子舞を守るため、動画で魅力を発信して参加者を募るアイデアも出た。練習してきた五箇山民謡「麦屋節」の披露もあった。
市長は「若い皆さんの感性を生かしたアイデアはとても大事。地元にしっかり誇りを持ってくれていることに感謝したい」と述べた。