富山ゆかりの作家、宮本輝氏が選者を務める第57回北日本文学賞の1次選考通過作が決まった。国内外から958編が寄せられ、328編が1次選考を通った。今後2次、3次、4次と選考を重ね、最終候補作を選ぶ。受賞作と選奨作、最終候補作は来年1月1日の本紙で発表する。4次選考までの通過作品や最終結果はウェブ新聞「webun」にも掲載する。 (通過作の掲載は都道府県ごとの受け付け順)
【富山】
▽富山市=「雁平ラーメン」海童平八郎「父のボルト」翠田章男「アミバ」前川誠「ぶらぶらチューリップ」越田きよみ「茄子の花」小川明子「夏に帰る」村山英明「喰らいつく」内角秀人「夕暮れの金魚」河合千秋「淡海節」小松龍三
▽高岡市=「アヒルは赤い月夜に泳ぐ」手塚由紀子
▽射水市=「バッタが消えた庭」戸田永吉「重大発表」刀根日佐志「いのちの花」安住明「下ん下の、深海魚」おおえおにたろ「麦畑」西野千尋「光のない沈黙」安井深晴「落陽と使命」和泉好美
▽氷見市=「アナタはお金持ち?」マナオタイト「脱走バアバ」ヤタベノ・ハナコ
▽滑川市=「旅の空」石原大三「インドへ行こう」樹千桜「初雪の降る街で」神谷真之介
▽黒部市=「三日月浜奇譚」片山晶
▽砺波市=「犬連れの客」松田三千代
▽入善町=「ドライアイスの私たち」中瀬のぞみ
【北海道】「明日の自分史」まつだ桂己「名前のない馬」土井彰「春の記憶」水島タツニイ「彼我の灯火」田向秋沙「薄明の迷路」瀬良久夫「いつかの金木犀」悠希マイコ「父の遺品」こしばきこう「沃野」真野光一「白銀のターフ」前嶌卓「父殺し」藤丸嵐「風呂」丸山佳子「さざなみは前奏に溶け合って」草島翔吾「ひと夏のアクアリウム」ヒマリルカ
【青森】「女生徒」小野秋風「路地裏のざくろ」風花斗南「タンポポコーヒー」多門昭
【岩手】「白いすな」さかもとみおり「火祭り」畠山政文
【宮城】「長老の舞」大島初平「タンチョウの孤独」佐々木智子
【秋田】「虫まつり」大町勘十郎「埋め雪」新田南海子
【山形】「杖」夷也荊「父の背中」黒木克修「灯る」永野零依「真夜中は静か」藤原耀
【福島】「公園」兵藤暁「ひとりで空へ」高玉旭
【茨城】「想」吾妻正友「永訣」成島健明「イワシ」黒澤絵美「私の雪」渡鳥うき
【栃木】「水車小屋」齊藤宏壽「浜辺の竜」位ノ花薫「大阪クライ・ベイビー」岩田行弘「三人」高見勇太「ある偽札事件」田村修宏
【群馬】「伊都内親王願文考」象潟周平「供養」間山三郎「少し後ろの的」積本絵馬
【埼玉】「ラナンキュラス」琴川紘音「蝉」星合正敏「山の中の一軒宿」上泉敏「足元に咲く花」藤田佐知「父の早春賦」佐久間文治「まなざしのなか」立花直子「海から丘にエールを送る」成川蒼「晩秋」星野透「烏の唄」城雨音「バックミラー」小林千春「おはりこ」山本郁人「扉の向こう側」平木修二「北坂団地」岩田眞紀子「はし」ありがとうこ「横須賀まで」鎌田伸弘
【千葉】「令和4年の鬼は外」蓮見仁「異郷の森」モリ・ヨウ「外人長屋」こうご仁子「鬼灯」藤田新吾「ビーチグラス・シャドウ」西山鴻多「テニスクラブのユダヤ人」高須健之「雪男の足跡」すずきあさこ「灯台」栗原知子「リーナの召命」新名みなみ「ぼんやりとだが、明るい色に」谷門展法「黒い襷」森下浩二
【東京】「出張所勤務のあれこれ」白石魚乱「木槿」能美亨「恋人」牧康子「騎士(ナイト)を連れて」青木もも子「人よりも野、語よりも黙」松田和夫「末期」大嶋岳夫「みたらしだんごを落とさないで」山野辺光「あわい」齋藤久「冷たい鉄路」橋本隆憲「蛍の光」小谷小太郎「南コーカサスの夕暮れ」松本昂幸「ヤング・フォスタラー」風谷いっせい「瘤」木山省二「佐久のラザロ」岩下壽之「金家の鍔」九鬼健治「おもかげ」蒲田あやめ「繋轆橛」亜丹生ひろし「犬捨て」千代野深「高嶋」松島耕平「収穫の冬」南忠志「カヤちゃんとアヤちゃん」野田芳成「屈託」田澤始「Rain or shine,」おちつかな「父の父親」関澤鉄兵「天井裏に隠したもの」荒井りゅうじ「寒蝉」福嶋依子「雨まじりにみぞれ降り」仁志村文「澱」松本泰子「胡蝶の夢」橋本健史「キビキキコク」ユレ由希子「メルティングポイント」天野いずみ「槌音」沢渡かずき「鳥の目」一色類「華子様」緒津真紀「海の見えるカバノン」野平かりん「母と子と」江藤穂波「離岸花」稲林大悟「スパイスアップルパイ」齋藤日穂「明日列車」上原さんじ「三兄弟と」和田海作「妻のおくりもの」黒岩夕城「空時計」うめだしんすけ「きみのそら色」樋口鳳香「青空フリマ」神楽蘭子「梨を買いに」村上敬「金魚」上田安純「天の川」鈴木孝典「寡黙な子どもとお守り」水上朝陽「風を感じた日」山崎ゆのひ「化身」万条由衣「ある一日」早見慈一「再会」遠藤義浩「こんなところに居酒屋が」酔葉了「空に落ちる」福田果歩「長崎」東木哲也「遠ざかる風景」千野秀一「隣のトーキー・アニマル」塩原遵「母がいた風景」雫石まこと「筋肉と餅」鎌田誠「わたしのあなたへ」馬越望「秋天が続く日々」春日いと「マスクのままで」竹浪明「冬休み」坂本文朗「指先」杜香枝「フクロウの歌」下薗ゆうま
【神奈川】「洋ちゃん」村杉晴「桜南風吹く頃」北山嶺「真夜中のシャレード」藤井カズコ「さくらさくら」東山冬樹「ようよ」篠原紀「上ばきを脱いで入る」緒久なつえ「シスターコンプレックス」宮幸作「兵士の写真」高堂学「もぞこいものたち」柚子ハッカ「いつかの春」花野純「小夜とパパ」阪下次郎「被写界深度」かく遥加「天女の沓」市川謡「十字架の行方」村中江利「リュウゼツランの咲く頃」喜森ゆき「ピュアレッド」飯塚ひろみ「白い川」三崎城治「近くにありて」山口けい「冬落暉」遠下さえ「今どこから電話してると思う?」古川サト「船頭橋」今泉千峰「散歩日和」薗田匡房
【新潟】「佐渡の恋歌」北上実「たまごをならべる男たち」伊藤穂波「お家へ帰ろう」水野晶「高橋菌一郎」西藤かい「カブト虫」横山昌佳
【石川】「出発点」吉村まど「花笑み」吉川悠「さわし柿」藪下悦子
【福井】「屋根瓦の音」奥ゆうじ「帰依するとき」小檀一也「かずねえちゃん」辻川定男
【長野】「耳の話」荻原巳起男「魂の還る場所」宮坂朝子「雪形は見つからない」田中繁
【岐阜】「六月落果」大木信一「水蛍」正村正剛「袋小路の三匹」佐々木凌「泥団子」篠田治美
【静岡】「下曽我の大将」並木涼「ホイール」清水広六「あしたの空」天衲圭太「鈴の音色」木下富砂子「初めての恋文」金森文孝「象、来なかりせば」竹中敬明「トンビのきょうだい」犀川まり「だらすけ」七崎ひろし「エバーグリーン」にしむらみかこ
【愛知】「コウノトリと桜」森秀雄「悪戯の結末」北島雅弘「自立する杖」加藤紀子「女ともだち」宮尾美明「夏休みの終わり」今本政勝「紡ぐ人」松春圭「行き暮れ」幸祉豆杵「レイルウェイ、ターミナル、そして故郷へ」湖條登四季「手紙」永瀬遥一「過齢幼虫の夢」中川庄太郎「墓前にて」得馬夕樹代「富豪の選択」竹上創士
【三重】「鳥の巣騒動」澤田悟
【滋賀】「ランニングロード」在原舜「拾う人」木村辰夫「仮の宿り」高田智子「笑う川」安江俊明「三十年ぶりの修学旅行」井口恭子
【京都】「笑顔でこんにちは」奥村文代「ビター・ムーン」阪口正博「祭りのあとで」西荻麦「潮騒が聴こえる」みぎわせり「トンボの海」峯本雅子「五山の送り火」永田健太郎「やられたらやり返せ」佐々木増博「真夏の切れ端」いわさ清美
【大阪】「面接」高橋良育「顔」七海舜「三日月形の不自由」今井いつき「夢じゃない」本條七瀬「星の径」若記誠「みどりちゃん」黒田きな子「座布団」赤城ハル「クロガネモチ」佐伯厚子「九山新太郎」尾崎康宏「池の底」横佩尚吾「音楽」中筋由規「旬のチカラ」ふなはしちく「悲しいと言っていいですか」吉田梓恩「マイリターン」田中香津子「もしも、鳩が鳴いたなら。」平良ななめ「和泉野」仲野進「不香の花の咲くお家」泉盛美兎「全員集合」上垣内暁「群青の人」小神子眞澄「桜の樹の下には」尾高遠志「雪解けの頃には」梛琴葉「渦の底から」平石蛹
【兵庫】「ひまわり」三町公平「文芸に命を捧げること」足立鋼治「頑張りの原点」上原隆「姉を描く」伊和七種「聖餐」桑田真吾「サード・ステージ」雫石つみき「アネイモウトオトウトオバ」尼子猩庵「若い衆」CHARLIE「地虫の歌」深尾澄子「秋彼岸」大森康宏「フォルクスガーデン」長谷川和正「結婚披露宴」田中芙未「見守りだるま」本木晋平「最後の言葉」月林真音「アトム美容室」戸川誠子「旧姓」山村幸子「聞きたくない!」丹山有子「やがて、また会う」藤野まーりん「帰る男」白川計子「巡礼歌」東条幸一「最後の住人」仲谷涼「ともしび」坪田雅秀「橋」藤本あずさ
【奈良】「鮎の川の思い出」岸本翔雲「綾子おばあちゃん」若林明良「ノクターンのように」星田由希子「父のオルゴール」高見純代「あとがき」有原悠二「ジョンとお散歩」枝道子「二人のシューカツ」秋あきら「泣くほどのことは何もない」根山ねむる
【和歌山】「スポンジ」花光清人
【鳥取】「並んで海を見ている」古林邦和
【岡山】「最成寺」イノスケ「ストーンカフェ」竹並麻夕子
【広島】「ユスラウメの熟す頃」木下訓成「千の抱擁」小浦裕子「送り鐘」大谷蓮「槍の穂」水中三日人「飛び立つ鳥の波紋はきれい」大下大輔
【山口】「五年」有馬俊太郎「鉄拳とカレーライス」三崎爽
【徳島】「甘えん坊の女」桝田耕司
【香川】「タキの語り」川上ケイ
【愛媛】「ママ友いない」みふね樫「風景」宇都宮千瑞子「送り鳩」丸山梓「遠くの灯」藤井総子「ゆきかえり」吉羽洋「海に行く」桐谷有
【高知】「鋏」山崎静香「ウクライナのお遍路さん」内山眞知子「十円アイス」吉原啓二「国見川と栴檀の木」山本操子
【福岡】「夜回り」片山みさと「鶴」野島誠「見合いの行方」成見知紘「カブトムシ」森田浩子「割愛」多賀多津子「これがふつうのことだから」倩瑞「龍の島」八重瀬けい
【佐賀】「昏れ刻」小柳義則
【長崎】「東京の蛍」吉田秀夫「子守歌と栗饅頭」塚田学
【大分】「消しゴムを持って立つ人」小野一郎
【宮崎】「梅の木の下に」山崎道子「森の雫の下で」竹原由紀子
【鹿児島】「頭陀袋」井戸泉「あた坊の夏」岩元正治「五月蝿い店」宮理充生「オサラバー…」春野洋治郎
【沖縄】「十六日」大城貞俊「翼のある靴」崎浜慎
【イギリス】「マリコ、そしてぼくは」荒井みのり
【タイ】「ユートピア」伊佐木遼