宮本輝氏選 第40回北日本文学賞

飛田さん「胸いっぱい」 宮本輝氏迎え贈呈式

飛田さん「胸いっぱい」 宮本輝氏迎え贈呈式

梅沢北日本新聞社長(手前)から賞状を受け取る入賞の飛田一歩さん。後方は選奨の藤岡陽子さん(右)と沙木実里さん。左から選者の宮本輝氏と地元選考委員の林英子、奥貫晴弘、平田純、八木光昭、吉田泉、冨樫行慶の各氏=富山市の富山全日空ホテル

 第40回北日本文学賞の贈呈式が28日、富山市の富山全日空ホテルで行われ、「最後の姿」で入賞した飛田一歩(ひだかずほ)さん(39)=本名・羽場幸子、東京都練馬区、主婦=に、梅沢北日本新聞社長から賞状と記念牌(はい)、副賞50万円が贈られた。40回を記念し、選者・宮本輝氏と作家・津村節子氏の特別講演会と公開対談も富山国際会議場で行われた。

 贈呈式には宮本氏をはじめ、地元選考委員の奥貫晴弘、平田純、林英子、八木光昭、吉田泉、冨樫行慶の各氏が出席。選奨に選ばれた「軒の雫(しずく)」の沙木実里(さきみのり)さん(58)=本名・峯さき子、東京都調布市、フリーライター=と「結(ゆ)い言(ごん)」の藤岡陽子さん(34)=本名・中原陽子、東京都大田区、看護師=にもそれぞれ賞状と記念牌、副賞10万円が贈られた。

 地元選考委員を代表して林氏が「核があり、ち密に組み立てられた作品が選ばれた」、宮本氏が「最終候補作はこなれた作品ばかりだった。私が選者を務めた15回の中でも、非常にレベルが高かった」と祝辞を述べ、飛田さんは「過分な言葉をいただき、胸がいっぱい。賞に恥じないよう書き続けたい」と語った。

 同賞は地方からの新鮮で個性豊かな作家の発掘を目指し、昭和41年に北日本新聞社が創設。今回は国内外から719編の応募があり、地元選考を経て、最終候補作6編の中から宮本氏が選考した。

 石黒一成北日本放送ラジオセンター長から飛田さんに、島隆司富山シティエフエム常務から沙木さんと藤岡さんに、作品の朗読テープと記念品が贈られた。入賞・選奨作品の朗読と特別講演会・公開対談の内容は、後日県内のラジオやケーブルテレビで放送する。