トップインタビュー2019

株式会社 FASSE 代表取締役社長藤木 達司

現場発の改革で増産に対応

株式会社 FASSE 代表取締役社長 藤木 達司 氏

 SCREENセミコンダクターソリューションズのグループ企業として半導体製造装置の部品製造や組み立てを行う。中でも世界トップシェアを占めるウエハー洗浄装置の生産工程で中核を担い、業績を伸ばしている。設立14年目の2018年は売上が120億円、従業員が250人まで増加した。ほかにもウルトラファインバブルなど微細な泡を使った製品洗浄の請負やクリーンブースの販売なども手掛けている。

 半導体産業の激しい景気変動は「シリコンサイクル」と呼ばれてきたが、AIやIoTの普及によって市場が拡大し続ける「スーパーサイクル」に入った。増産要請に応えるため、体制整備と生産性の向上に努める同社の特徴的な取り組みの一つが、13年に就任した藤木達司社長の下で始めたQCサークル活動。藤木社長は「私は営業畑だったので製造現場の意見を聞きたかった。職場のモチベーションアップにもつながると考えた」と振り返る。従業員からの提案を採り入れて品質と作業効率の改善に生かしている。

本社社屋前に従業員がそろって撮影
本社社屋前に従業員がそろって撮影

 これを発展させる形で16年から作業の価値分析や動画を使った手順の見直し、スペースの有効活用などに注力し、18年からは各部門の収益力強化を目標に掲げた。それぞれ、頭から尾まで無駄なく食べられるゲンゲ干物にちなみ「ゲンゲプロジェクト」、一人一人が輝く会社を目指す「ホタルイカ経営」といったユニークなネーミングで浸透を図る。

 併せて働き方改革に着手し、残業時間の短縮や有給休暇の100%取得などを目指している。「明るく元気で、働きやすく、生産性の高い会社が目標。収益を上げて従業員に還元したい」。会社挙げての積極的な取り組みはグループ内でも注目を集めている。

 手狭になっている食堂など休憩スペースの拡充、託児所の整備なども検討中。パート従業員が技術を習得してキャリアアップを図れるよう研修体制の充実も計画している。

株式会社 FASSE

高岡市岩坪23-25 TEL.0766-25-2010