トップインタビュー2018

地域資源循環システム協会 代表理事 高澤 康之 氏

地域資源循環システム協会 代表理事高澤 康之

省エネによる
経営改善サポート

 地域資源循環システム協会は、経済産業省の推進する「省エネルギー相談地域プラットフォーム構築事業」に採択された非営利団体。いわば「省エネの専門家」だ。県内の中小企業や個人事業主を対象に、ビル・工場・店舗などの省エネ診断や個別相談、セミナーなどを無料で行っている。

 高澤康之代表理事は「一般的に経済性が上がると環境性は下がり、環境性が上がると経済性は下がる。この二つが両立するよう包括的にプランニングするのが私たち。省エネには経済効果があり、経営改善につながる」と話す。

 建物の省エネ化には補助金が付くが、分かりづらい面もある。同協会は専門家としてアドバイスを行うほか、さまざまな事業手法を提案して省エネ化のサポートを行っている。

 例えばエネルギー削減効果を保証する「ESCO事業」というものがある。LEDや空調設備の改修などにかかる経費を、施工する事業者が支払う。そして実際に下がった光熱費から報酬を受け取る仕組みだ。顧客はコストをかけずに設備を導入できる。一方、省エネが実現しないと成り立たないため、協会が診断、アドバイスを行う。

女性中心のスタッフがきめ細やかなアドバイスを行う
女性中心のスタッフがきめ細やかな
アドバイスを行う

 ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及にも取り組む。同法人にはZEBプランナーも所属しており、省エネ・創エネの設計から、補助金の申請までワンストップで提案している。昨年、ZEBを導入した富山市の介護老人福祉施設「ささづ苑かすが」は、1次エネルギーを約65%削減した。環境に優しいのはもちろん、大幅なコスト削減を実現した。

 「多くの企業にとって、省エネは環境・CSRの分野で、経済の分野と見なされていない。省エネが補助金に頼らず自走化していくためにも、その経済効果をしっかりと啓発していきたい」。地道に実績を積み重ねながら、サスティナブルな環境と経済の実現を目指していく。

一般社団法人 地域資源循環システム協会

富山市下野16 富山市新産業支援センター401 TEL.076-471-8495