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2017年12月12日 05:00

TJとやま休刊 創刊38年、県内タウン誌の草分け

■来年3月号ラスト

 月刊誌「タウン情報とやま(TJとやま)」が、来年2月25日発売の3月号で休刊する。県内タウン誌の草分け的存在で、シー・エー・ピー(富山市金屋、酒井郁生社長)が38年にわたり、地元のグルメやファッション、お出掛け情報を伝えてきたが、インターネットの普及などで、近年の発行部数はピークの4万部弱から半数以下に減少。同社は「時代の流れにはあらがえない。新たな事業展開を探りたい」と話している。(文化部・米沢慎一郎)

 月刊タウン誌の発行は、1999年に創刊した女性向けの「Takt(タクト)」に一本化する。部数はTJとやまとほぼ同じだが、ターゲットを絞った誌面でコアな読者を獲得しており、減り幅が少なく、広告主の掲載希望も多いという。

 TJとやまは、シー・エー・ピーが会社設立の80年に創刊した。季節に合わせた特集と飲食、ファッション関係の新店舗、音楽、スポーツのイベント情報などで誌面を構成し、現在は410円でコンビニや書店で販売。最新の12月号は「ステキな贈り物」と題した特集で、クリスマスギフトやケーキを紹介している。

 詳しい発行部数は明らかにしていないが、2000年3月号の4万部弱をピークに減り続け、現在は半数を割り込んでいるという。創刊から関わる舘良一会長(61)は「ネットや会員制交流サイトのSNSで、街の情報を得る人が増えたことが最大の要因」と説明。「若い読者と一緒に成長してきた。対象の世代が幅広くなり、誰に向けた雑誌か分かりにくくなってしまった」と語る。

 シー・エー・ピーの売上高は2017年6月期で4億4273万円。従業員は常勤役員を含む28人で、グルメガイド本や不動産情報を集めた月刊誌なども発行している。休刊で人員に余裕を生み出し、Taktなど残る雑誌の内容を充実させ、新規事業を模索する。

 舘会長は「支えて下さった読者に感謝している。富山の街で楽しく過ごすために必要なものを、若い社員と議論して生み出したい」と話す。


■情報誌 全国的に苦境
 タウン情報誌は、全国的にも苦しい状況にある。25都道府県のタウン誌が加盟する「タウン情報全国ネットワーク」(東京)によると、発行部数はピークの1990年代後半から2割減少。直近の5年間で少なくとも4誌が休刊し、無料で配るフリーペーパーに転換した雑誌もある。

 同ネットワークの杉野静弘ゼネラルマネジャーは「ネット上に街の情報が流れるようになり、雑誌を買わなくてもいいという人が増えた」と話す。

 各誌とも地元の新規オープンなど、地域に密着した情報をさらに盛り込み、部数の減り幅を抑えようとしてきたが、肝心の中心商店街が空洞化。若い消費者のニーズに応える店そのものが地域に減っていることや節約志向も部数減に拍車をかけた。

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