

「あんたに見せたいものあるがやちゃ」
明倫学館(東京・小石川)に滞在中のある日。塾長の安井一朗さん(70)=富山市出身=がこう言って、寮の玄関に連れていってくれました。
下足箱の上にバラが一輪=写真。
花びらの色がちょっと、紫がかっています。
「どうや、見たことない色やろ?」
安井さんは自慢げです。
花は、サントリーが世界で初めて開発した「青いバラ」。
紫に見えますが、色素の95%以上が青。昨年末に商品化されたばかりです。
古希(70歳)の祝いにと、教員時代の教え子から贈られたものです。
「心遣いがうれしいがやちゃ」「いい子たちをもたしてもろた」...。
話が止まらない。
富山高校、富山南高校などで教壇に立った安井さん。
結婚式に招かれたり、仲人を頼まれたりと、教え子たちから今も慕われています。
教員時代の思い出も多い古里。
「なーん、帰りたない」と言うのは、照れ隠しでもあるのでしょうね。(小林)